笏とスマートフォンの話

即位礼正殿の儀をテレビで見た。

国を挙げて儀式を行うことについて、世の中いろいろ意見はあるけれど、ああいった伝統的な文化が今に残ってるのは素晴らしいなと思う。

 

ところで、中継を見ていてすごく面白いなと思ったのが
男性の方が手に持っていた笏(しゃく)。

笏は元々、宮中儀式の式次第などを書いた紙を裏に貼って使っていたらしい。
つまりはカンニングペーパーだ。
時代が下るとその役割はなくなり、儀礼用に威儀を正す目的で使われるようになった。

テレビ中継を見ていてそういえばと思い出したので、笏の裏に何かないかなと注意して見ていたけど、特に何もなさそうだったので今回の笏は単なる儀礼用の道具のようだ。

 

それと対照的だったのが皇居前広場にいたテレビのリポーター。
手にスマートフォンを持って情報を確認しながらリポートを行っていた。
これもつまりはカンニングペーパーだ。

 

結局のところ、いつの時代も人間が必要とするものは同じなんだなーと思った話でした。